だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

ロシアの派手さはありません。厳かな雰囲気のカザン聖堂

 

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

ネフスキー通りを歩いていると、ローマなんかにありそうな巨大な建物が現れます。場所で言うと、ネフスキー通りのちょうど真ん中あたり。地下鉄の最寄り駅は Невский проспектネフスキー・プロスペクト)駅です。

 

 

夏になると噴水の周りにたくさんの地元民が座り、憩いの場にもなっています。

 

 

 

 

カザン聖堂(Казанский кафедральный собор)

住所:Казанская пл., 2, Санкт-Петербург, 191186

入場:無料

 

 

 

カザン聖堂は、カトリック教会で見られるような柱の回廊を持つのが特徴で、一見ロシアらしくありませんが、実はロシア正教大本山とも言える教会です。

 

 

パーヴェル1世(9代ロシア皇帝が、バチカンサン・ピエトロ大聖堂を模して造らせ、1811年に完成しました。

 

 

 

 

建設当時は、ロシア正教会側が難色を示したようですが、宮廷側は建設を推し進めました。難色を示した理由の一つが、上から見ると十字架の形をしているからだそうですが…上から見たことがないのでわかりません。

 

 

 

 

サンクトペテルブルクを代表する教会には、イサク聖堂血の上の救世主教会もありますが、カザン聖堂がこれらと違うのは、現在も "教会" として活動をしていること。

 

 

イサク聖堂や血の上の救世主教会は、現在は ”観光地” として存在していますが、カザン聖堂には今も多くの信者が通い、祈りを捧げる場所となっています。よって、入場は無料です。

 

 

 

 

 

信者でなくても入場することはできますので、近くに寄ったら是非中に足を運んでみてください。

 

 

※女性は頭部を布で隠す必要があります。帽子やストールを持って行ってください。男性は帽子を脱がなくてはなりません。

 

 

入った瞬間にその違いがわかるはず。イサク聖堂を始めとしたロシア正教会をいくつか見て回ると、みな同じようなきらんきらんな教会に見えてきてしまうこともありますが、カザン聖堂は非常に厳かな雰囲気です。

 

 

 

 

派手さはなく、茶色を基調にしたどっしりとした雰囲気。

 

 

 

 

お祈りをしている方もいるので、私語は厳禁です。

 

 

 

 

中央の祭壇には「カザンの聖母」イコンがあり、そこで一人一人祈りを捧げるための列ができています。

 

 

 

 

1812年、ナポレオン軍がロシアに遠征してきますが、クトゥーゾフ将軍が撃退します。彼の死後、遺体はカザン聖堂に安置され、カザン聖堂は祖国戦争勝利の記念の建築物にもなりました。

 

 

<クトゥーゾフ将軍の像>

 

 

カザン聖堂の、昼間の大きな回廊が堂々と包み込んでくれるような雰囲気もいいのですが、夜はライトアップされて、また違った雰囲気を味わうこともできます。

 

 

 

 

ちなみに、クリスマスの時期になると・・・・聖堂のドームの部分に巨大なプロジェクションマッピングが映し出されます。(知らずに突然見ると、けっこうビビります。)

 

 

 

 

血の上の救世主教会から歩いて10分以内、エルミタージュ美術館からも15分以内という場所にあるカザン聖堂。サンクトペテルブルクのシンボルの1つとも言える場所なので、是非覗いてみてください。 

 

 

<左奥に小さく見える塔が血の上の救世主教会です。>