привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
シベリア鉄道に乗る旅。最初の目的地カザンへは、飛行機で向かいます。
カザン(Казань)
タタールスタン共和国の首都カザン。サンクトペテルブルクから飛行機(直行便)で約2時間です。
カザンが創設されたのは10~11世紀。15世紀頃にはモンゴル系のカザン・ハン国の首都として繁栄し、その後ロシア帝国の支配下に入り、今に至っています。
カザン・ハン。
初めて聞いたけど、昔教科書に出てきたチンギス・ハンとかフビライ・ハンとか、おそらくその系統。カザン・ハン国はイスラム王朝です。
そんな歴史を持つカザンは、イスラム教とロシア正教が色濃く混じり合っているのが特徴です。人口の約半数はタタール人が占め、公用語はロシア語とタタール語。カザンはロシアの一部ですが、サンクトペテルブルクで見るロシアとはまた違ったロシアを味わえる場所として、とっても行ってみたかった場所でした。
まず最初に、到着して空港に降り立った瞬間、周りを歩くロシア人が中央アジア風の顔立ちだらけなことに驚き。同じロシアでもここまで違うとは。
カザンの見どころ
クレムリン(Казанский Кремль)
入場料:無料
開放時間:10月~4月 8時~18時
5月~9月 8時~22時
カザンで最も代表的な観光地、クレムリン。2000年にユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
11世紀に要塞として建設されましたが、1552年にはイワン雷帝の侵攻によって破壊。そして、新たな城壁が作られ、その後も改築が重ねられて現在のクレムリンになりました。
クル=シャリフ・モスク(Мечеть Кул Шариф)
入場料:無料
営業時間:9時~18時
12時~14時(金曜日のみ)
クレムリンが世界遺産に登録され、カザンを代表する名所となった所以は、敷地内にイスラム教とロシア正教がそれぞれ確立していることにあります。
水色のドームがなんとも美しい、クル=シャリフ・モスク。クレムリンの敷地内にあります。
4本の大きな塔の上にはイスラム教のシンボル、三日月。
入口を入ると、ロビー?です。
女性は頭をスカーフで覆わなくてはいけません。
スピーカーからコーラン(たぶん)が流れていると思ったら、マイクで読み上げている人がいました。
ロビーの脇にある階段を上ると、お祈りの部屋?を見ることができます。
内部は、この他に有料のイスラム博物館ぐらいしか見る場所はないのですが、意外と時間がかかります。と言うのも、この階段がものすごーく行列で、全然進まないから。
なんで?!と思ったら
上った先はものすごーく狭いので、わずかな人数しか中を覗くことができません。
でも、青と白を基調にした、とても繊細な作りがエキゾチックで美しいです。
ブラゴヴェシチェンスキー聖堂(Благовещенский собор)
クレムリンの中を、クル=シャリフ・モスクから少し北へ行くと見えてくるのが、ブラゴヴェシチェンスキー聖堂。クレムリン内で最も古い建物とされているロシア正教会です。
内部はもう見慣れたロシア正教会そのものです。イコンがいっぱい。
壁まで綺麗に装飾され、どこかの宮殿のよう。
シュユンビケ塔(Башня Сююмбике)
高さ58mのシュユンビケ塔。これもクレムリン内にあります。
昔、イワン雷帝に結婚を(脅され)迫られたシュユンビケが、「7日間で7階建ての塔を建てる」ことを条件に承諾したところ、イワン雷帝はみごと7日間で造ってしまったため、シュユンビケは結婚式当日にこの塔から身を投げたと言い伝えられています。
そのせいか?シュユンビケ塔は現時点で約2m傾いており、イタリアの有名なピサの斜塔と同じレベルだとか。
スパスカヤ塔(Спасская башня)
全面真っ白いスパスカヤ塔は、クレムリンに入る入口の1つになっています。スパスカヤ塔を入り、真っすぐ1本道を進むと、クル=シャリフ・モスクやブラゴヴェシチェンスキー聖堂が見えてきます。
バウマン通り(ул. Баумана)
カザンのメインストリートです。歩行者専用になっていて、両脇にレストランやお土産屋さんがたくさん並びます。
夜になると、大道芸人もいっぱい出てきます。
バウマン通りを北に歩くと、クレムリンのふもとに辿りつくので、ホテルを予約するなら、バウマン通りから徒歩圏内が便利だと思います。
ペトロパブロフスキー聖堂(Петропавловский собор)
住所:ул. Мусы Джалиля, 21, Казань, Респ. Татарстан, 420111
たまたま通りかかり、独特な外観に目を引かれて入ってみました。入場無料。
小さな教会ですが、中も独特。おとぎ話に出てきそうな装飾です。
そして、壁一面のイコンがきんきらきんでした。
カザンには見どころがたくさんあって書ききれませんでした。次回はカザン郊外へ行きます。