привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
カザンから郊外まで足を延ばす時間的余裕のある方におすすめの場所をもう一つ。
(カザン・観光編Part1はこちら)
スビヤシュスク島(Свияжск)
カザンの中心部から直線距離にして西に約30km。タタールスタン共和国を流れるヴォルガ川に浮かぶ島がスビヤシュスク島です。
1551年、イワン雷帝がカザン・ハン国を侵攻する際に、軍の拠点として作ったと言われています。征服後は、キリスト教布教のために使われ、多くのロシア正教会が建てられました。2017年に、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
島と言っても、地図からもわかる通り、1本の道路が繋がっているので、カザンの中心部からは車で約1時間半で行くことができます。
春・夏になるとボートでヴォルガ川を渡って訪れることもできますが、marronskyが訪れた5月上旬はまだ運行が始まっていませんでした。そうなると、ガイド付きの日帰りツアーを申し込むのが一番手っ取り早いのですが、第一にツアーはロシア語、そして第二にすし詰めの車に閉じ籠りたくない(コロナが心配)。
ということで、少々値段は張りますが、タクシーで行くことにしました。
駐車場にはたくさんの車。ロシア人にも人気の観光地であることがわかります。
入場券を購入し、ゲートを通った先の階段を上ると、いくつかの教会や修道院が見えてきます。
最初に見えるのは、ウスペンスキー聖堂。
内部のフレスコ画が美しいのですが、ウスペンスキー聖堂の中に入るには整理券を貰わないといけません。
指定の時間になると聖堂の向かいにある教会ギフトショップ?で整理券を配り始めるので、計画的に整理券を貰いに行きましょう。入場は無料です。
周りには修道院などもあります。
島内を先に進み、次に見えてくるのが、三位一体教会(Церковь Пресвятой Троицы)。
木造のこの教会は、イワン雷帝が要塞にした時から残る唯一の建築物だそうです。
その隣にある教会。ロシア語では「Собор иконы Божией Матери "Всех скорбящих Радость"」と言いますが、直訳すると「神の母のイコンの大聖堂 ”悲しむすべての人の喜び”」。よくわかりません。
ですが、内部はとても壮大で綺麗でした。パステルカラーが可愛らしい。
教会を出てすぐ近くの場所で、なにやらすごい行列のお店。ハチャプリ専門店「Свияжское Хачапури」です。
ちょうどお腹も空いたので、休憩タイム。売っているのは、ハチャプリ1種類と飲み物、アイスのみ。席は外のみですが、座る場所がないぐらい混んでいました。
焼き立てのチーズがとろ~んととろけるハチャプリ。美味しかったです。
さらに先へ進むと、大きな広場に出ます。
そこから眺めるヴォルガ川。
広いです。大きいです。
そばには、民族衣装や伝統工芸品、軽食を売るお店が立ち並ぶエリアがあり、大勢の観光客が集まっていました。蜂蜜やチーズなども売っています。
この辺りで引き返し、島の入口方面へ。
ここではポニーに乗ることもできます。
その周りにレストランが1~2件あり、シャシリクを焼くいい匂い。
スビヤシュスク島には250人あまりの住人がいるそう。歩いていると、ところどころに洗濯物が干してあったり、どこかから鶏の鳴き声が聞こえてきたりしました。誰かが飼っているんだろうなぁ。
日本ではあまり知られていないスヴィヤシュスク島ですが、牧歌的でのどかな場所でした。島から眺めるヴォルガ川の景色も気持ちがいい。所要時間は、だいたい半日あればぐるっと周れる規模です。
しかし、、、
帰りのタクシーをアプリで呼ぼうと思ったら、、、、
45分待ち。
盲点でした。島の周りにはタクシーなんていないので、市内からわざわざ拾いに来てくれるタクシーが頼みの綱です。場合によっては、タクシーが一切捕まらないなんてことにもなりかねません。
仕方ない。レストランで時間を潰すか。
タクシーで行く場合はご注意ください。
<おまけ>
タタールスタン共和国のもう一つの世界遺産、ボルガル遺跡にも行きたかったのが、ここもアクセスは船か車。
春・夏のみ運行する船は、残念ながらまだ運行が開始していなく、車では約2時間40分。タクシーでは厳しい距離だったので諦めました。次にまた機会があったら行きたいと思います!