привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
ロシア語のテキストで、こんな文章がありました。
―アンナ!あなた、結婚したの?
ーえ?なんでそう思うの?
ーだって、左手に指輪をしてるじゃない。
ーアメリカでは結婚した女性は左手に指輪をするけど、ロシアでは、反対なのよ。結婚した女性は右手に指輪をするの。だから私は結婚してないわよ。・・・
????
実際には空欄を埋める問題だったので、
どういうこと????
と、より混乱しながら解読しつつ、先生に聞いてみると、
ロシアでは結婚指輪は右手にはめるそうです。
そう言えば、先生も右手に指輪をしてる。
それを聞いてから、街中で見かける人の薬指をチラ見すると、本当にみんな右手に指輪をしていました。
結婚指輪=左手というのは、世界共通ではなかったんですね。
調べてみると、ロシア、ポーランドなどの東欧諸国、北欧などでは右手にはめる習慣があるようです。そしてドイツでも。
由来は諸説あるようですが、
古代ローマ時代に生まれた”結婚指輪を薬指につける”という習慣が、ローマ帝国の分裂で西ローマ帝国(カトリック)と東ローマ帝国(ギリシャ正教)に分かれ、
カトリックは「左」、ギリシャ正教は「右」という習慣になりました。
そして、ギリシャ正教の流れを持つロシア正教も 右手 が一般的になったようです。
と言いつつ、カトリックから分かれたプロテスタントは「右」のようですし、一概にすべてがこれに当てはまるわけではないようですが、
とにかく、これらの国に行く時は、
左手の薬指を見て「独身なんだ」と思っていたら、実は既婚者だった!
ってことにならないように気を付けようと思います。