だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

猫の街、サンクトペテルブルク

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

サンクトペテルブルクのイメージの中に、が入る人はどれほどいるでしょう。もしサンクトペテルブルクと言われてを思い浮かべたら、その人はサンクトペテルブルク通に違いありません。marronskyもサンクトペテルブルクで暮らすまでは全く知りませんでした。

 

 

まず、ロシア人の特徴なのか、サンクトペテルブルク人の特徴なのかはわかりませんが、とりあえず猫好きが多い。知り合いのロシア人も、ロシア語の先生も、みんな猫を飼っていました。

 

 

そして、お土産屋さんに行けば猫をモチーフにしたものがたくさんあります。

 

 

 

 

サンクトペテルブルクの名所、跳ね橋や血の上の救世主教会をバックに、猫のデザイン。

 

 

 

 

マトリョーシカも猫とコラボ。(犬バージョンは見つけられませんでした。)

 

 

 

 

一度、お土産屋さんのお姉さんに、「なんでこんなに猫ばっかりなの?」「なんでロシア人は猫が好きなの?」って聞いたら、「だって猫はネズミを捕ってくれるでしょ。」って言われました。

 

 

なんとも古典的な返しに、本音なのかジョークなのかもわからず、そこから話を広げられませんでした…。(そもそも今の時代そんなに家の中にネズミがいるのか?とも思いますが。)

 

 

 

 

ですが、一つ確かに言えることは、あのエルミタージュ美術館には正式に猫が住んでいるということ。

 

 

 

 

サンクトペテルブルクを創建したピョートル大帝は、ネズミ退治のためにオランダから猫を連れてきました。しかし、ネズミは増加し続け、1745年、女帝エリザヴェータはカザンから猫30匹を連れてきて宮殿に”仕え”させることにしました。

 

 

それが今となっても伝統として残り、現在はエルミタージュ美術館の地下には50匹以上とも言われる猫が暮らしています。エルミタージュ職員により餌が与えられ、猫専門の報道官も存在します。

 

 


 

もちろん地上階の美術品があるフロアには猫は上がってこないので、一般人が猫を目にすることはほとんどありませんが、たまに鳴き声が聞こえるとか、宮殿の外側を歩いていると縁の下?排気口?のような場所から猫が見えることがある、なんて話を聞いたことがあります。

 

 

お土産屋さんのお姉さんの話はこのことを言っていたのか、今となってはわかりませんが、とにかく猫好きには嬉しい街かもしれません。

 

 

 

ちなみに、サンクトペテルブルクを表すものとして、猫以外には「」。

 

 

緯度から見ると、モスクワよりもさらに北に位置するサンクトペテルブルクは、さぞ寒くて雪が降り積もる街なのだろうと思いがちですが、意外と雪は少なく、1年中雨の多い街です。フィンランド湾沿いのため、海からの湿った空気が流れ込むのが理由です。そして、風が強いのも特徴。

 

 

お土産屋さんのマグカップに書いてある言葉「Город ветров и дождя」は「風と雨の街」という意味ですが、こんな台風みたいな絵柄のコップでコーヒーを飲んでも気分はあがらなそうです。