だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

サンクトペテルブルクでバレエ鑑賞「くるみ割り人形(Щелкунчик)」@エルミタージュ劇場

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

以前にマリインスキー劇場で観たくるみ割り人形(ロシア語でЩелкунчик・シェルクンチク)ですが、エルミタージュ劇場で再び観る機会がありました。

 

 

 

 

エルミタージュ劇場って?

初めて聞く人もいるかもしれませんが、実はエルミタージュ美術館の中にも劇場があるのです。

 

 

エルミタージュ劇場

1783年に、エカテリーナ二世が皇帝家族や友人たちだけのためにと、冬の宮殿(現:エルミタージュ美術館)の中に造らせた劇場です。1787年に完成しています。

 

 

 

 

エルミタージュ美術館はとても大きいので、入口はどこ?って15分以上彷徨いました。エルミタージュ美術館の入口とは全く逆の、ネヴァ川側の道沿いに、通用口かと思わせるような小さなドアがあります。

 

 

 

 

入口はここでした。

 

 

 

 

こじんまりとした劇場とは聞いていましたが、階段もそこまで広くありません。

 

 

 

 

クロークはしっかりあります。”元”宮廷内の劇場ではありますが、ドレスコードは特にないので、マリインスキー劇場やミハイロフスキー劇場と同じ感覚で問題ありません。

 

 

 

 

収容人数わずか280人という、とても小さな劇場です。客席は円形状に配置され、どこの席でも舞台を間近に見ることができます。

 

 

 

 

マリインスキー劇場やミハイロフスキー劇場とは全く異なる雰囲気で、アットホーム感が溢れます。

 

 

 

 

大理石の柱と壁に立つ彫刻が宮廷っぽい!

 

 

(引用:エルミタージュ劇場HP)

 

 

オーケストラは舞台のすぐ下、客席の目の前にいるので、臨場感もたっぷり。

 

 

 

 

一度観たくるみ割り人形でしたが、会場の雰囲気が全く異なるのでまた違ったものを観ている感覚でした。(バレエ団が違うので、演出も異なっているのだと思いますが。)舞台と座席が非常に近いので、双眼鏡が無くてもダンサーの表情までとてもよく見ることができました。

 

 

 

 

ところで、エルミタージュ美術館の見学ルートの途中で、こんな部屋があります。その時は「何もない部屋か、ふ~ん。」ぐらいで通り過ぎたのですが、ここは劇場へ繋がるロビーでした。ドアの向こうが劇場です。

 

 

 

 

 

そう言えば、くるみ割り人形のストーリーを載せていなかったので、最後にさくっと。

 

 

(引用:エルミタージュ劇場HP)

 

 

さくっとストーリー

主な登場人物

・少女マーシャ

ドロッセルマイヤー

くるみ割り人形

ねずみの王様

 

 

第一幕

クリスマスイブ。マーシャの家ではパーティーが行われていた。ドロッセルマイヤーは子どもたちにプレゼントを配るが、マーシャに手渡したのはなんとも可愛くないくるみ割り人形だった。他の子どもたちはそれを見てからかうが、心の優しいマーシャはとても気に入り、大切に扱う。そして、パーティーは終わり、マーシャはくるみ割り人形を抱いて眠りにつく。

 

時計が真夜中の鐘を打つと、ねずみ王様に率いられてねずみの大群が部屋へやってきた。くるみ割り人形は兵隊たちを連れてねずみと戦う。くるみ割り人形がねずみの王様に倒されそうになったところを、マーシャは間一髪で助ける。

 

次の瞬間、くるみ割り人形は美しい王子に姿を変え、マーシャをおとぎの国へ招待する。

 

第二幕

おとぎの国ではねずみたちへの勝利を祝い、各国の人形たちがさまざまなダンスを披露し、マーシャ王子たちと楽しく踊る。

 

 

ふと目が覚めると、マーシャはベッドの上に。素敵な夢を見たのは彼のおかげ、と腕の中のくるみ割り人形を強く抱きしめるマーシャだった。

 

 

感想

”結局は夢でした”というファンタジーストーリーなので、ストーリー性など深いことを考えると物足りなさを感じるかもしれませんが、シンプルなお話は始めから終わりまで楽しく観ることができます。

 

 

チャイコフスキーの曲の魅力も相まって、何度観ても飽きない作品だなと改めて思いました。大人も子どももわくわくした気持ちになれるくるみ割り人形は、やっぱりクリスマスにぴったりですね。