привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
サンクトペテルブルク近郊の離宮の中で、エカテリーナ宮殿と並んで人気を誇っているのがペテルゴフ(Петергоф)です。
冬の宮殿と呼ばれているエルミタージュ美術館に対し、ペテルゴフは夏の宮殿と呼ばれ、最大の見どころは宮殿の前に広がる巨大な庭園にある、たくさんの噴水たちです。
また出ました。
噴水
のキーワードで代表的な場所の1つです。
(↓その他のサンクトペテルブルクの噴水)
もちろん、ペテルゴフは、世界遺産「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」の中に含まれています。
ペテルゴフ(Петергоф)
住所:Разводная ул., 2, Санкт-Петербург
ペテルゴフへの行き方
サンクトペテルブルクから西に約30km。フィンランド湾沿いに位置しています。中心部から電車やバスを乗り継いて行くこともできますが、夏であれば高速船で行くのがおすすめ。
エルミタージュ美術館の近くから、1時間に1本の便が出ています。(2022年3月以前の情報です。)
片道約RUB1,000もするので安くはありませんが、ネヴァ川から片道約30分のボート体験もできると考えると、アトラクションとして楽しいです。行きは高速船、帰りは電車&バス、またはタクシーというのも◎。
<正面の青い建物がエルミタージュ美術館。右奥のドームはイサク聖堂。>
ただし、ボートが運航しているのは夏場のみ。事前予約は特に必要ありませんが、週末や夏休みシーズンなどは希望の便に乗れないこともあるかもしれません。
席に座ってゆっくりすることもできますが、船の中心部に外に出られる空間があるので、風にあたりながら景色を眺めていると、あっという間の30分。(船の売店でビールも買えますよ。)
ぺテルゴフの船着場に到着です。
ペテルゴフの基本情報
ペテルゴフが建設が始まったのは1714年のこと。ピョートル大帝は世界中から技術者を集め、ピョートル大帝自身も建設に関わりました。ピョートル大帝が書いた図面は今も残されているそうです。
「ペテルゴフ」とは「ピョートルの宮殿」という意味です。
ペテルゴフは、大きく分けて「大宮殿」と、それを挟むように位置する「上の庭園(Верхний сад)」と「下の庭園(Нижний парк)」に分かれます。
「上の庭園」は入場無料。誰でも見学することができます。「大宮殿」と「下の庭園」は、それぞれに入場料が必要です。
バスで行くと「上の庭園」側に辿り着き、高速船で行くと海沿いの「下の庭園」側に辿り着きますが、どちらにもチケット売り場があります。最初に購入するのは「下の庭園」のチケット。大宮殿に入場する場合は、下の庭園に入った後に、大宮殿の前で「大宮殿」用のチケットを購入します。
下の庭園や大宮殿、その他にもある小さな宮殿など、営業時間や定休日はそれぞれ異なるので、行く前に必ず確認することが必要です。
大宮殿
定休日:月曜、月末の火曜
2021年に訪れた時はRUB1,200だったのですが、現在の入場料をホームページで見るとRUB1,500。年々値上がりしているとは聞きますが、RUB1,500は高すぎでしょ…。(RUB1,200でもだいぶ高いと思っていましたが。)大宮殿に入るには、まず下の庭園に入らなくてはいけないので、ペテルゴフに行くだけでRUB2,500ぐらいかかることになります…。
ちなみに、ロシアでたまに見かけるシステムですが、ロシア人とそれ以外の外国人では入場料が異なります。ユーラシア経済連合(EAEU=アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、ロシア)出身の人はRUB600で入場できます。
(後ろに建つ黄色い建物が大宮殿です。)
下の庭園は朝9時から入場できますが、大宮殿は10時半にならないとチケットの販売が行われません。しかし、下の庭園を見ながらのんびりしていると、昼前には大宮殿のチケット売り場は大行列になります。
夏のピークシーズンには下の庭園の噴水だけ見に行き、冬の閑散期に大宮殿だけを見に行くという人もいるようです。(下の庭園の噴水は夏にしか稼働しないため、冬になると入場料が無料になります。)
大宮殿の幅は約300m。皇帝たちが日常的に使う住居ではなく、夏になったらたまに来て、楽しいひと時を過ごすためだけの宮殿です。の割には、エカテリーナ宮殿と同様に豪華絢爛です。
<舞踏の間>
大宮殿は、フランス人の建築家ル・ブロンによって建てられましたが、後の6代ロシア皇帝エリザヴェータ(ピョートル大帝の娘)の時代に建て替えられました。
その時に担当したのが、イタリア人の建築家ラストレッリ。特にエリザヴェータに気に入られ、「エリザヴェータ・バロック」なる様式を作り上げた人物らしいです。
まったく建築に詳しくないmarronskyですが、サンクトペテルブルクの建造物を見ていると、ラストレッリという名前をよく聞きます。実は、エカテリーナ宮殿も、エルミタージュ美術館も、そしてスモーリヌイ聖堂も、彼の作品です。
ここにもありました。エカテリーナ宮殿にあった青い暖炉。よっぽど好きだったんですね。
急に中国風の部屋も現れます。
当時の流行だったのかもしれませんが、、、
部屋の雰囲気とベッドの周りの壁紙がとてつもなくアンマッチ。絶対落ち着いて眠れなそう。
さぁ、大宮殿を一通り見たら、次は下の庭園内の噴水散策です。次回へ続きます。
<エリザヴェータの肖像画>
<エカテリーナ宮殿>
<スモーリヌイ聖堂>