привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
ペテルゴフに来て、もし宮殿内の見学を省いたとしても、噴水を見なくてはペテルゴフに来た意味がない!と言っても過言ではありません。
ペテルゴフ(Петергоф)
下の庭園(Нижний парк)
定休日:無休
ペテルゴフのメインの見どころは下の庭園内にあるたくさんの噴水です。
100ヘクタールを超える敷地に、約150の噴水があります。(100ヘクタールってどれぐらい?って調べてみたら、ディズニーランドとディズニーシーを合わせたぐらいだそうです。)
これらの噴水は、夏(5月~10月頃)にしか稼働しません。冬に行くと、噴水を見ることができない代わりに、入場が無料になります。現在は既に冬モードに入ってしまっているので、入場料を確認することができませんでしたが、以前はRUB1,000ぐらいだった気がします。
中でも、最も大きくて最も有名なのが、大宮殿前にあるグランド・カスケード(Большой каскад)。ガイドブックやパンフレットの表紙にもよく使われている場所です。
この場所だけで64の噴水があります。もう見事としか言いようのない素晴らしさ。ピョートル大帝はロシアのベルサイユを造ろうとしたそうですが、豪華さは引けを取っていないのでは?
中央に立つ金色の像はサムソン像。スウェーデン戦勝25周年を記念して後から作られました。ライオンの口を引き裂いて勝利を表しているそう。
午前11時になると、音楽とともに噴水ショーが行われます。それを目当てにこの時間には大勢の観光客が噴水の周りに集まってくるので、ショーを見たかったら早めの場所取りが重要です。(とは言っても、今のご時世では観光客は減っているのでしょうね。そして、時間は変わっている可能性があります。)
これだけの人だかりですから、スリには要注意。庭園内のあちこちにこんな看板もあります。
庭園内にある噴水は、一つ一つがとても工夫が凝らされていて、似ているものは一つとしてありません。
<ピラミッドの噴水>
水の吹き出し方がこんなにも違う。
下の庭園をじっくり見ようと思ったら2~3時間はかかります。夏に行く場合は、帽子・サングラス・飲み物必須です。
リスもいます。
ところどころに売店がいくつもありますが…コーラを買ったら冷蔵庫に入れたてのような常温コーラが出てきました。繁忙期は品出しも間に合ってないようです。
<傘の噴水>
緑の傘の淵から水が流れていて、柱の周りにある椅子に座ると水に囲まれながら涼むことができます。椅子に座るには水のカーテンをくぐらなくてはいけませんが。
<アヒルの噴水(正式名称は不明)>
中心の大きな噴水の周りを、アヒルが口から水を吹き出しながらくるくる回っています。ですが、1匹はパグ(犬)でアヒルを追いかけているというユニークさ。グェグェッとどこかから声が聞こえてくるのも面白い。
<いたずらの噴水①>
ある石を踏むと、突然噴水が噴き出すという、ピョートル大帝のおちゃめさを表している噴水ですが、訪れた日は夏日。水はじゃんじゃん吹き出て、周りではずぶ濡れで喜ぶ子供たちでした。
<いたずらの噴水②>
こちらも前を通りがかると水が吹き出てくるいたずらっぷり。実は後ろにおじさんが隠れていて操作しているんですけどね。
<チェスの山の滝>
驚くべきなのは、すべての噴水がポンプなどの動力を一切使わず、土地の高低差だけを利用して水を噴き上げているということ。上の庭園、下の庭園とは、その高低(上下)のことなんですね。
<グランド・カスケードを上から見た様子>
もちろん300年前は電気などありませんので、当時の先端技術を駆使しているそうです。ピョートル大帝は、自然の力だけで水を吹き上がらせるため、貯水池や水路まで作り、大量の水を供給できるシステムを作り上げました。今もその仕組みを使い続けています。
中には、流れ出た水が、水路を伝ってどこかへ流れていく様子を見ることができる噴水もあります。庭園内がどんな仕組みになっているのか、不思議でたまらない。
サンクトペテルブルクの中心部から少し離れたところにあるペテルゴフですが、1日かけて足を延ばす価値のあるおすすめの場所です。marronskyは春と夏にしか行ったことないのですが、聞くところによると紅葉の季節は公園一面が真っ黄色になって、ものすごく綺麗らしいです!