だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

サンクトペテルブルクに来たら必見!エカテリーナ宮殿②

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

 

 

 

エカテリーナ宮殿の大広間から先へ進みます。

 

 

 

 

エカテリーナ宮殿

控室やダイニングルームなどが続きますが、とにかくどれも豪華。謁見控室でさえ金ぴかなのは、外国からの使者に対し、謁見の前にロシア帝国の力を見せつけてから謁見させるという意味があったようです。(うーん。いろいろと考えますなぁ。)

 

 

白い食堂

壁にかかっているのは、かつて飼っていた動物たちの絵。

 

 

 

 

果物のタワーは酔っぱらった客人を騙すためのもの。そんないたずらが流行っていたそうです。中国食器も流行の最先端。

 

 

 

 

絵画の間

ピョートル大帝の130枚のコレクション絵画がびっしりと飾られています。

 

 

 

 

この絵たちも第二次世界大戦中は避難させていたため、130枚中114枚はオリジナルのままです。焼失した16枚に関しては、エルミタージュ美術館などから似た主題の絵が選ばれて、この部屋に飾られています。

 

 

暖炉

ここで気になるのが、青い暖炉。宮殿内のあちこちの部屋に設置してあります。

 

 

 

 

もちろん大広間にも。

 

 

 

 

実は、このオランダのデルフト焼きで作られた暖炉はただの飾り物。高級タイルを見せるためでしかありませんでした。実際の暖炉は1階にあり、暖めた空気を通気口で回していたそうです。

 

 

 

 

緑の食堂

この部屋にあるちょっと変わった家具。

 

 

 

 

文化・教育・政治的な改革、そして領土拡大を押し進め、ロシア帝国の黄金時代を築いた最強の女帝と言われているエカテリーナ2世ですが、一方で生涯愛人が100人以上いたとか、冠を被った娼婦と言われていたとか、そんな逸話も残っています。

 

 

この引き出しがたくさんついた収納家具は、エカテリーナ二世がラブレターを閉まっていたものだったとか。引き出しの数だけ愛人がいたそうです。

 

 

琥珀の間

エカテリーナ宮殿の最大の見どころです。期待して入ると、先に大広間を見ていただけに、あれ?けっこう小さい部屋?と思ってしまいましたが、それでも四方八方を琥珀に埋め尽くされた部屋というのは何とも言えない贅沢感に浸れます。(昔は写真撮影禁止だったという話を聞きますが、特にそんな案内はなく、みなさん記念撮影をしていました。規則が変わったのでしょうか??)

 

 

 

 

その昔、プロイセン王・フリードリヒ1世が琥珀の間を作ろうとしたものの、完成前に死去。後を継いだ息子は琥珀に興味がなかったため、珍しいもの好きで有名だったピョートル大帝琥珀を贈り物として譲ったことが始まりです。(その時はただ箱に入っただけの琥珀パネルでした。)

 

 

 

 

ですが、ピョートル大帝琥珀を受け取ったものの、どうしていいかわからずに放置。

 

 

これに目を付けたのがエリザヴェータ(6代ロシア皇帝。冬の宮殿(現:エルミタージュ美術館琥珀の間をつくります。その後、お気に入りだったエカテリーナ宮殿に琥珀の間を移しますが、エカテリーナ宮殿の琥珀の間の方が部屋面積が大きく、壁の一部にしか琥珀を埋め込むことができませんでした。

 

 

 

 

それを完成させたのが、エカテリーナ2世(8代ロシア皇帝。間取りを再構成し、追加の琥珀に加え、鏡や宝石のモザイク、金メッキの装飾などを埋め込み、現在の琥珀の間をつくりあげました。エカテリーナ二世はこの琥珀の間をこよなく愛し、限られた人しか部屋の中に入れさせなかったそうです。

 

 

失われた琥珀の間

第二次世界大戦の時、部屋中の壁を覆いつくしていた琥珀はドイツ軍が全て持ち去ってしまいました。失われた琥珀の行方は長年捜索されているものの、今も見つかっていません。

 

 

現在琥珀の間で使われている琥珀は、1979年から2003年まで、24年もかけて復元した際に新しく作られたものです。(約7トンもの琥珀が運び込まれ、実際に使われたのは2.5トンだそうです。)

 

 

黄金のアンフィラー

見学の途中、来た道を振り返ってみてください。廊下などがなく、各部屋のドアが一直線上に配置された「アンフィラーダ」という建築法です。煌びやかな世界が延々と続くかのような不思議な感覚に陥ります。

 

 

 

 

1階

2階の部屋を一通り見たら、1階へ。資料室になっています。

 

 

 

 

ツアーで訪れると1階は省略されることが多いようです。

 

 

 

 

ロシア皇帝家系図もあります。下から上に上っていきます。

 

 

 

 

庭園

庭園の散歩も欠かせません。宮殿内部も豪華絢爛ですが、エカテリーナ宮殿の最大の美しさはやっぱりこの佇まいだと思っています。

 

 

 

 

夏と冬ではだいぶ印象が変わります。

 

 

サンクトペテルブルクで水色と白を基調にした建物が多いのは、雪や曇りの日が多いサンクトペテルブルク一番綺麗に映える色だからだそうです。昔の人の経験から得た知識ですね。ちなみに、この水色の壁は4年に1度塗り替えられています。

 

 

 

 

浴場があったり、

 

 



 

池があったり。

冬は一面雪世界ですが、天気が良ければとても気持ちがいいですよ。(寒いけど)

 

 

 

 

琥珀ウォッカ

宮殿の入口近くにあるお土産屋さんでは、琥珀製品を買うことができます。

 

 

 

 

そこで特別に試飲させてくれたのが、琥珀ウォッカ。100日間琥珀を漬けているそうな。うーん。琥珀の味はしませんでしたが、ネタとしてはとても面白いと思いました。

 

 

 

 

こんなマトリョーシカ琥珀ネックレスもあります。琥珀は免疫力を高め、甲状腺の機能改善にも効果があるそうです。甲状腺にあたるようにネックレスをすると良いと言われましたが…重くて肩が凝りそうだな。

 

 

 

 

 

以上、サンクトペテルブルクに来たら必見!なエカテリーナ宮殿でした。

 

 

中心部からは少し遠く、公共交通機関で行こうとすると地下鉄やバスを乗り継いで行かなくてはいけません。気候によっては乗換時間はかなり寒いのでご注意を。一番簡単なのはサンクトペテルブルクの街中(道端)で募集しているエクスカーション。ただし全てロシア語なので、ちょっとハードルが高いです。(小さなバンでの送迎&チケット付きというものが多いです。)お財布が許せばタクシーで行ってしまうのが一番簡単かもしれません。