だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

シベリア鉄道の旅。カザン&エカテリンブルクへ ⑧ ~シベリア鉄道編 Part2~

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

だいぶ長くなりましたが、いよいよ旅の最後。

 

 

(↓シベリア鉄道編 Part1)

 

 

エカテリンブルクからサンクトペテルブルクへ、シベリア鉄道に乗って帰ります。距離にして約1,700km。こんな長距離列車の旅なんてしたことがないので、ちょっとわくわく。

 

 

エカテリンブルク

 

23:20  エカテリンブルク

翌々8:38 サンクトペテルブルク

 

時差2時間、35時間20分(1日半)の旅です。

 

 

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始発駅ですが、ぎりぎりまでホームがわからないので、駅の前で待つ人だらけ。電車旅行が日本よりも一般的なロシアを感じます。

 

 

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車内の様子

座席は前回と同じく、コロナ対策として1等車です。RUB13,857(約20,800円)/人。

 

 

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しかし、カザンーエカテリンブルク間に乗った列車よりも、今回はさらにちょっと上位クラスの豪華列車。

 

 

なんか部屋の雰囲気が違う!

 

 

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お水、紅茶とチョコレートがセットされていました。(ロシアと言ったら、ここでもアリョンカチョコです。)

 

 

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さらに、アメニティー付き。

 

 

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今回の担当車掌さんは、世話好きのおばちゃん。かなり親切にしてもらいました。(途中で交代するのかと思ったら、35時間休みなく働いていたような気がするんだけど、、、仮眠していたのだろうか。)

 

 

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ここでも最初に要チェック。

トイレはしっかり、биотуалет(ビオトイレ)です。前回よりもさらに綺麗。

 

 

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お湯タンクもあるし、

 

 

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軽食販売もあります。

 

 

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通りがかった2等車の様子。2段ベットの4人部屋です。

 

 

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道中の過ごし方

車窓から外を眺めていると、時々目の前に貨物列車が通ったり、湖が見えてきたり、始めのうちは面白いです。が、さすがに35時間は眺めていられません。気が付くと一面が木や草だらけの場所をひたすら走っているので飽きてきます。

 

 

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そんな時は…

 

 

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おやつを食べながら映画などを見るのもおすすめ。列車内はWi-Fiが通っているので、タブレットを持って行けばインターネットもYouTubeも何でも見ることができます。(但し、駅と駅の間、森っぽい場所の中etc、ところどころWi-Fiは切れます。)

 

 

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停車時間の長い駅に着いたら、お散歩。ホームには、ワゴンで食べ物や飲み物を売るおばちゃんがいることも。アイスを買って、ちょっとひと休み。

 

 

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そして、普段あまり本を読む機会がないので、こういう時にこそゆっくり読書をし、そして疲れたらお昼寝。そして起きたらまた車窓を眺め…。2人部屋だからこそ、もう好きなように気兼ねなく、思いのままに過ごしました。退屈なんてしている暇はありません!

 

 

 

車内での食事

今回の1等車には、食事が1回分含まれています。

 

 

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乗車した直後に、車掌さんがメニューと時間の注文をとりにきてくれました。翌日のランチかディナーかを選べます。

 

 

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メニューは前菜・メイン各2種類、飲み物4種類ある中から、それぞれ好きな物を。そして、デザートです。

 

 

<前菜>

魚の燻製(塩漬け) or  ボルシチ

 

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<メイン>

白身魚 or ビーフストロガノフ

 

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<デザート>

フルーツ盛り合わせ

 

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列車内で食べるという非日常感を差し引いても、どれも想像以上に美味しかったです。

 

 

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食堂車

今回の列車は食堂車も付いています。

 

 

<営業時間>

1日目:23:18~00:00

2日目: 8:00~00:00

3日目: 7:00~ 8:38

 

 

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たいして時間を守らない国のくせに、スケジュールはだいぶ刻みます。

 

 

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コンパートメント内はアルコール禁止なので、お酒を飲めるのは食堂車だけ。バルチカビールはRUB200~。

 

 

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ですが、食事の内容は、部屋で食べた方が美味しかった…かな。

 

 

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時間帯にもよるのかもしれませんが、19時頃に夕食に行った時はお客さんは2~3組ぐらいしかいませんでした。

 

 

 

シベリア鉄道のお土産

車内ではシベリア鉄道のお土産を購入することができます。(クレジットカード可。)

 

 

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廊下にカタログが貼ってあるので、車掌さんに言えば実物を見せてくれます。手元に在庫が無いと、「他の車両に探しにいってくるよ!」と言ってくれますが…最終的に「なかったわ~」というものも多い印象…。何があるかは運ですね。

 

 

 

USB(8ギガ) RUB800

 

 

シベリア鉄道と言うよりはロシア鉄道のグッズなので、他の列車でも売っているかもしれませんが、鉄道マニアでなくても欲しくなる可愛らしさ。8ギガという大容量も実用的。

 

 

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置物(フィギュア) 各RUB235

 

 

これはカタログにも載っていないのですが、キーホルダーを頼んだところ、「探したけどなかった!これならあるよ!」と持ってきてくれました。(キーホルダーに対して、なぜ置物を勧められたのかは謎です。)なんか女性の、ものすごくロシア人のおばちゃんっぽい雰囲気が気に入ってしまったので、記念にお買い上げ。せっかくならと、男性Verとセットにしました。

 

 

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感想

35時間20分の鉄道旅。もし知らない人が同じコンパートメントにいたら少し違ったと思いますが、1等車で家族だけで過ごすなら全く問題ありません。ものすごく快適な旅でした。なかなかできない経験ができたと思います。

 

 

コンパートメント内の清掃は、車掌さんが定期的に掃除機をかけにきてくれました。ゴミは廊下にゴミ箱があるので、いつでも捨てることができます。エアコンも付いているので、暑い寒いということもなく、長袖のTシャツ1枚で過ごせます。

 

 

1つだけ難点をあげるとしたら、お風呂に入れないこと。顔はトイレで洗えますが、髪の毛が…。2晩が限界でした。

 

 

持って行くとよいもの

・車内で過ごすためのもの(本・タブレット等)

・おやつ

・インスタントコーヒーや紅茶

・水

・食事(パンやカップラーメン等。)

・動きやすい服装(パジャマになりつつ、廊下を歩き回れるもの)

・体拭きシート

・サンダル(トイレに行くのにいちいち靴を履くのが面倒な場合)

・ビニール袋(部屋でのごみを纏めて捨てに行けます。)