だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

シベリア鉄道の旅。カザン&エカテリンブルクへ ⑤ ~シベリア鉄道編 Part1~

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

カザンの観光を終え、ついにシベリア鉄道に乗ってエカテリンブルクへ移動します。

 

 

鉄道が出発するのはカザン駅

 

 

 

 

20:08 カザン発

12:18 エカテリンブルク 

 

 

時差2時間、14時間10分の旅。

RUB5,960(約8,900円)/人です。

 

 

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5月のカザン。

出発はちょうど夕暮れ時。

 

 

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各車両には担当の車掌さんがついています。乗る際はパスポートチェックがあります。

 

 

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無事に乗り込み、細い廊下をずんずん進むと、(右側のカーテンが車窓、左側が各部屋です。)

 

 

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marronskyたちのコンパートメントです。

 

 

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シベリア鉄道には、1等車から3等車まであります。

 

 

1等:2人部屋

2等:4人部屋

3等:個室無し

 

 

もちろん、1等と3等では料金が雲泥の差なのですが、長時間乗る寝台列車。ここはコロナ対策を優先して1等にしました。夫と2人部屋なので、見ず知らずのロシア人と乗り合わせることもなく安心です。

 

 

これが、その①で述べた万全なコロナ対策なのですが、実はこの1等車は全ての列車に設定されているわけではありません。2等車と3等車のみの列車の方が多いぐらいです。その中から、1等車を持つ列車が走るルートを厳選して組み込んだのが、今回のスケジュールでした。

 

 

 

 

さて、自分たちのコンパートメントに辿り着いたものの、全てが初めてだらけで何をどうしたらいいのかが全くわからない。とりあえず座りたいと思ったのですが、、、

 

 

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この突っ張り棒がものすごくかたい。なかなか座席が倒れず、闘うこと数分。いいタイミングで担当の車掌さんが挨拶に来てくれたので、ついでに手伝ってもらいました。

 

 

座席部分が下りるとこんな状態。機内持ち込みサイズの小さなスーツケース2つがぎりぎり入る幅でした。もっと大きいスーツケースの場合は、座席の下に横にして入れることができます。

 

 

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で、寝るためにはどうしたらいいの????

布団はどこ????

 

 

 

ドアの開いている他の部屋をさりげな~く覗いて回ると、既にみなさん布団に寝っ転がって談笑中。

 

 

 

!!!

 

 

 

ベッドの入口側にあるレバーを引くと、座席の背もたれ部分がばこっとさらに倒れてきます。

 

 

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布団は背もたれの裏に縛り付けてあります。

は入口の上に置いてあります。

 

 

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出来上がり図。(翌朝の写真ですが)

 

 

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けっこう快適かもしれない。

 

 

入口のドアを閉めてしまえば、廊下の声もほとんど聞こえません。心配していたコンセントも、1つのみですが備わってます。これで携帯電話の充電も安心。

 

 

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部屋の中を把握したところで、車内探検に出発です!

 

 

 

各車両についている銀色の大きなタンク(写真左側)。自由にお湯を使うことができます。お茶やコーヒーだけでなく、カップラーメンを持ち込んで食べることもできます。

 

 

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手前には、簡単なおやつやお水も置いてあります。買いたい時は、右側の車掌さんの部屋に声をかけてお金を支払います。

 

 

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紅茶を飲みたかったけど、コップがなかったので借りました。ロシア鉄道のマークが入ったコップは雰囲気たっぷり。お土産でも販売しています。

 

 

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そして、3等車。

 

聞いていた通りのカオスです。数十人が入り乱れてます。合宿所のような雰囲気でした。奥まで進む勇気はなかったので、車両の手前で退散。

 

 

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最後に、一番重要なトイレ

 

今回の列車はбиотуалет(ビオトイレ)水洗でいつでも使用することができます。(但しトイレットペーパーは備え付けのゴミ箱へ。)ビオトイレではない列車の場合、全てが線路に落とされるそう。よって、駅に停車している間は使用禁止になるのだとか。

 

 

左側真ん中の紙の束。日本でもよく見かける便座シートです。ロシアでこれを見ることはほぼなかったので驚き!

 

 

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1時間ごとに車掌さんの清掃がしっかり入るので、トイレットペーパーが切れているということもなく、いつ行っても比較的綺麗でした。

 

 

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各車両に2個ずつあるトイレ。1等車は必然的に利用人数が少ないので、行けば使える状態のことが多かったですが、2等車や3等車のトイレは並んでいる人もいました。利用人数が多いということは、清潔さも劣るかもしれません。

 

 

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トイレの前にもコンセント。



そんなこんなで車内探検が終わったら、就寝です。

 

 

 

翌朝。

 

 

 

カーテンを閉めたら明かりが漏れることもなく真っ暗になり、ぐっすり。

 

 

トイレで顔を洗って、事前に買っておいたパンを朝食に。

 

 

廊下にはこんな運行スケジュール表が貼ってあります。各駅の停車時間です。

 

 

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中には停車時間2分なんて駅もありますが、15分30分停車する時は降りることができます。各車両の出入口にはちゃんと車掌さんが立っているので、ホームに降りていたらうっかり乗り過ごして行っちゃった!ということもありません。

 

 

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降りたからって何かあるわけではないんですけど。

 

 

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煙草を吸っている人が多かったです。

 

 

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そうこうしているうちに、あっという間にエカテリンブルクに到着です。

 

 

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初のシベリア鉄道の第一印象は悪くない!

 

エカテリンブルクを観光した後は、さらに長い35時間の鉄道旅が待っています。でもこの調子ならいろいろと期待できそうです。