привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
先日、タクシーに乗っていた時のこと。
普段は無言の車内ですが、この時の運転手はお喋り好きのお兄さんでした。
運転手「どこから来たの?日本?!僕はグルジア人で、ロシアに12年前に来たんだ。グルジアってわかる?ジョージアだよ! グルジアには日本のトヨタ、メルセデス、ベームベーの車が走ってるんだ。ペラペラペラペラ…」
ロシア語なので、例によって想像力フル回転で聞き取ろうとしていましたが
(ベームベーのところが気になる…)
(ベームベーって何だ?)
(あぁ、メルセデスベンツの聞き間違いか?!)
私「へぇ~、グルジアではトヨタとメルセデスベンツが走ってるんだ~。」
運転手「違うよ!ベームベー!」
私「???」
後から知りましたが、ロシアだけでなく海外ではそのような言い方をするらしいですね。
前置きが長くなりましたが、そんな人当たりの良いグルジア出身のお兄さんに、思いきっておすすめのグルジアレストランを教えて!ときいてみたところ、一押しされたのが今回のお店です。
グルジア人に勧められて行かない理由はない。
すぐに行ってきました。
※日本では、2015年に「グルジア」という呼び名から「ジョージア」へ正式に変更されましたが、ロシア語では「Грузия(グルジア)」と言うので、グルジアのまま記載します。
Гамарджоба(ガマルジョバ)
住所:Большая Подьяческая ул., 17, Санкт-Петербург, 190068
営業時間:11時~24時
店の看板には何故か違う店名らしきものがかかっています。しかも窓にはКафе(カフェ)の文字も…
あれ?Riravo??
場所を間違えてる?
もしくはガマルジョバは潰れた?
と、しばらく周辺をウロウロ。
でも、よく見ると「Riravo」の看板の下には「Гамарджоба」の文字もある。
昔のお店の装飾が残ったままなのか、ガマルジョバの面影だけを残して今は別の店になっているのか、いろいろ謎ですが、店内のおばちゃんに「ここってガマルジョバ?」と聞くと「そうだ」と言うので、間違いなくここがガマルジョバらしい。
メニュー
グルジア料理はスパイスを多く使用するのが特徴ですが、どれもしつこくなく、日本人の口にも非常に合うと言われています。
まずは、グルジアビールで乾杯!
Натахтари(ナタフタリ)
なんと、ハウスワインは1リットルで800ルーブル(約1150円)から。
グルジアはワイン文化として有名ですが、初めて飲んだグルジアのビール「ナタフタリ」。
美味しい!
なんかすごく懐かしい味。
アサヒスーパードライに非常に似ているような気がしました。
Пхали(プハリ)
ほうれん草をペースト状にして、細かく砕いたクルミとあえてあります。
ほんのりニンニク風味で、おつまみとしてもぴったり。
Оджахури(アジャフリ)
豚肉とじゃがいもをスパイスで炒めたもの。
Сулугуни с Помидорами(スルグニチーズとトマト)
スルグニチーズとは、モッツアレラチーズに近いグルジアのチーズ。
それをトマトとスパイスと一緒に焼いてあります。
どれもものすごく美味しい!
さすが、グルジア出身の運転手!
見るからに観光客向けではなさそうなお店ですが、どれを食べても美味しい!しかも値段も手頃。
唯一の難点は英語が全く通じないところ。
マリインスキー劇場のすぐ近くに位置しているので、中心部ネフスキー通りからは少し距離がありますが、観劇帰りにちょっと寄るのもいいかもしれません。
実はこのスルグニチーズ。
美味しすぎて、お店の人にどこで買えるのか聞いてみたところ、自家製でどこにも売っていないと言われました。
美味しい!美味しい!と連呼したら、親切なおばちゃん店員が300g400ルーブル(約560円)で売ってくれました。
ロシアで買えない珍しいチーズを手に入れた!と浮足立って帰りましたが、後日スーパーで見たらスルグニチーズは売っていたというオチ付きです。
初めて食べた ”スルグニチーズ” というチーズをスーパーで買えるのか聞きたかったんですけど、店員さんには伝わっていなかったようです。そりゃあ、自家製だったらどこにも売っていないですよね。
ロシア語の壁はまだまだ高いです。