привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
ロシアの伝統的なお菓子、プリャーニク(пряник)。
小麦粉に、蜂蜜やレーズン、各種スパイス等を加えて作られた焼き菓子です。
パッケージのТульский(トゥリスキー)の文字。”トゥーラの”という意味ですが、トゥーラという街はプリャーニクが最も有名な街で、プリャーニク博物館もあります。
プリャーニクの歴史は1,000年以上も続きます。元々はライ麦パンに蜂蜜やベリーを混ぜて作るお菓子(パン)でしたが、12世紀にインドや中東から香辛料が持ち込まれるようになり、それがプリャーニクに加えられて、今のプリャーニクになりました。
1778年、サンクトペテルブルク創建75周年の時にはトゥーラのプリャーニク職人がエカテリーナ二世に30kgのプリャーニクをお祝いに贈ったそうです。
正直、見た目から甘そうで、ぼそぼそしてそうで、パッと見ではあまり魅力を感じないかもしれないお菓子ですが、これが意外と美味しいんです。
с натуральным мёдом=天然の蜂蜜入り
こちらはアップルシナモン味。約RUB25(約40円)。
駄菓子のような値段ですが、大きさにしたらトンカツ1枚分ぐらいあります。
表面に白く固まっているのは砂糖のアイシング。
さらに、中にはジャム。
砂糖にジャム。超絶甘ったるそう…
に見えますが、実は周りの生地自体はそんなに甘くないため、意外といけます。欧米でよく食べられているジンジャーブレッドやレープクーヘンにもよく似た味。
スパイスの風味もそこまで強くないので、クセがあるものは苦手という方も一度は試す価値あり。ちょっとぼそぼそ感は否めませんが、紅茶にとても合うお菓子です。1つまるごと食べるとだいぶお腹いっぱいになるので、いつも1/4~1/3ずつ食べるのがちょうどよい。日持ちもするので、お土産にもなりそうです。
こちらはフルーツ味。個人的にはアップルシナモンの方が好きでした。
ちなみに、「飴と鞭」ということわざ。
ロシアでは「鞭とプリャーニク(кнутом и пряником)」と言うそうです。食と文化の違いがこんなところにも!面白いです。