だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

サンクトペテルブルクから遥々バイカル湖へ!~2日目~

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

前日に少しバイカル湖上を散歩しましたが、今日はがっつりバイカル湖を堪能します。(訪問日は2022年2月です。)

 

 

2日目

まずは、朝日を見るべく早朝散歩から。(ホテルとバイカル湖が近いってこういう時にいい!)8時過ぎですが、昨日たくさん止まっていた車がまったくいなくてとても静か。

 

 

 

 

昨日の夕方もどんよりしていましたが、夜の間にだいぶ雪が降ったらしい。氷の上に雪が積もってます。

 

 

 

 

どん曇りすぎて朝日も何も見えなかったので早々にホテルに戻って朝食に。

 

 

 

 

朝食は前日に4種類から選んでおきました。チキンスープとブリヌイ(ロシア風パンケーキ)のセット。スープはホッとする味で温まります。

 

 

 

 

そして、セルゲイさんがホテルに迎えにきてくれて出発!まずは、車で少し走ってあまり人のいない場所に連れて行ってくれました。

 

 

 

おぉ。。。

 

 

 

特大御神渡りがぎっしり。瓦礫の山のように見えるのは全て氷。

 

 

 

 

雪が積もってしまって氷感が若干薄れていますが、世界一の透明度を誇る湖の水なので、一つ一つが透き通っています。

 

 

 

 

この日は分厚い雲に覆われていましたが、太陽の光がうまく当たると真っ青に輝いてすごく綺麗。青空だったらもっと綺麗なんだろうな。

 

 

 

 

すると、そりで荷物を引っ張ってぞろぞろ歩いていく集団が。バイカル湖横断(または縦断)という、ある種のスポーツがあるそう。縦に細長いバイカル湖ですが、南北の長さは600km以上。テントで寝泊まりしながら歩き続けるらしいです。ひたすら氷の上を。

 

 

 

 

さらに、毎年2月になるとバイカル湖ラソンも開催されます。過去には日本からも参加ツアーが組まれるほど、日本人参加者も多い大会です。氷上を42km(または21km)走るって、しかもー20℃以下の環境で。「空と氷しかない世界を走り抜ける気持ち良さ」と謳っていますが…marronskyには辛そうにしか思えません。

 

 

 

車も普通に走っていく。

 

 

 

 

氷って割れないの?

そもそもどれぐらいの厚さなの?

 

 

セルゲイさんに聞いてみると、水面の氷の厚さは1m近いそう。だから車が走っても割れて落ちることは絶対にないとのこと。

 

 

ですが、一番危ないのがこういう亀裂御神渡りができるぐらいなので、湖面にはところどころこのような亀裂が走っています。

 

 

 

 

1mの氷の下は水なので、私たちが乗っている氷は浮いている状態。耳を澄ますと、かこーんかこーんと氷同士がぶつかる音がしっかり聞こえます。(それも神秘的。)↓の写真は同じ場所を2時間後に遠った時の違い。写真ではちょっとわかりにくいですが、肉眼ではっきりとわかるほど(10cm以上?)亀裂が大きくなっていました。氷が動いている証拠です。

 

 

 

 

毎年何人かはこの亀裂に落ちるらしいです。最近ではスケート靴を履いたまま上半身まで落ちてしまった人が這いあがれずに凍死したそう…。この幅だったら本当に落ちてもおかしくないかも…。

 

 

 

 

さて、事前にセルゲイさんにお願いしていたことがありました。それは、バイカル湖の氷でウォッカを飲む!というロシアならではのアクティビティで、その名も「バイカルのキス」と呼ばれています。

 

 

セルゲイさんが氷に穴を開ける機材を持ってきてくれました。

 

 

 

 

数分でバイカル湖の氷のグラスが完成!ウォッカとストローは前日のスーパーマーケットで調達しておきました。

 

 

見てください!氷に透ける赤色が美しい。

 

 



ウォッカと言えば無色透明ですが、それだと氷から透けているのがわからないので、あえて味(色)付きウォッカ。写真映えも間違いなしです。

 

 

ワインだと凍りますが、アルコール度数が40度近くあるウォッカなら、どんなに寒い場所でもどんなに冷えたグラスでも凍ることはありません。そして、冷えた体を温めてくれるというおまけ付き。

 

 

 

 

いくつかのポイントで「バイカルのキス」を楽しんで(だいぶウォッカを飲んだなぁ。)いると、セルゲイさんが氷がどれぐらい厚いか掘ってみる?と。

 

ずんずん掘っても水面には届かない。少しウォッカを垂らしてみると、その厚さがわかります。(うっすら赤くなっているのが見えますか?)理科の実験をしているようでした。(もちろんこのウォッカはストローで飲み干しました。)

 

 

 

 

そんなこんなではしゃいでいたら3時間近くたっていたので、ランチに向かいます。