привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。
先日、サンクトペテルブルク郊外と言っても、北東へ 350km離れた場所にあるキジ島に行ってきました。
キジ島(Кижи)
ロシア連邦カレリア共和国、オネガ湖に浮かぶ島。
このオネガ湖。
なんと琵琶湖の14倍の広さ。
ヨーロッパで2番目に大きい湖です。
キジ島に何があるのかと言うと、島全体が 野外博物館 として景観保全区になっていて、1990年に、世界遺産に指定された木造教会建築群があります。
プレオブラジェンスカヤ教会(Церковь Преображения Господня)
最も代表的な建物がこちら。
1714年に建てられた、高さ37mの木造のロシア正教会です。
玉ねぎ型のドームは合計22個。
ロシア正教会って、血の上の救世主教会(サンクトペテルブルク)や、ワシリー寺院(モスクワ)のように、赤や緑や金色をふんだんに使ったイメージですが、プレオブラジェンスカヤ教会は、なんか控えめで質素な造り。
しかし、驚くべきなのは、 数万枚の木の板を巧みに使用して造られたこの教会。
なんと釘を一本も使っていないんです。すごい建築技術。
もちろん、銀色に光って見える玉ねぎドームもすべて木造。雨・風・太陽の光などが長い年月をかけて作り出した色合いです。
設計図は現存せず、老朽化が進んで数年前まで続けられた修復作業は、現代技術を持ってしても難しいものだったそうです。
ポクロフスカヤ教会(Церковь Покрова Богородицы)
プレオブラジェンスカヤ教会のすぐ隣にあるポクロフスカヤ教会。
プレオブラジェンスカヤ教会の影響を受けて、1764年に再建。
中はこじんまりとした小さな教会です。イコンがたくさん。
のどかな農村風景
キジ島野外博物館には、木造教会以外にもたくさんの木造建築があります。これらは元々キジ島にあったものではなく、オネガ湖畔の村から集められたものがほとんどですが
風車や
農民の家など
ロシアの昔ながらの農村風景を見ることができます。民家や鍛冶屋などは中に入って見学もできます。
丸太から玉ねぎドームを作るところの再現も!斧1本でさくさく削っていく様子はすごかった。
入場時に一定の集団をざっくり作られて、ガイドさんが島内を案内してくれます。
ただし、ロシア語。
全くわからないので、途中からもう別行動。
ロシアでよくあるシステムなのですが、
無料のボランティア的なものなのか、
入場者は全員必須の団体見学形式なのか、
毎回わからん…。
今回は大丈夫でしたが、ガイドより先に進むな!とか言われたことも。
レストラン
島内は飲食禁止です。
船着き場のすぐ近くにレストランが1件あるので、腹ごしらえはここで!
天気にも恵まれて、絶好の小旅行日和でした。
島内観光は4時間。
船の往復の時間が決まっているので、これはずらせません。
野外博物館ですから、もちろんずっと屋外。天気の良い日に行くのなら、帽子とサングラスは忘れずに。
ちなみに、チケット売場から南側をぐるっとゆっくり回って約2時間でした。
そんなキジ島。
実は、サンクトペテルブルクからはほぼ日帰りで行けます。
行き方については、次回に続きます。