だばいちぇロシア

サンクトペテルブルクに駐在する夫に帯同して、初の海外生活。楽しいことも辛いことも、言葉の通じない国での何でも体験記。

ロシア正教の洗礼祭。1月19日は氷のような川に飛び込む日?!

 

 

 

привет!プリビエット! marronsky(マロンスキー)です。

 

 

1月19日は「主の洗礼祭Крещение Господне)」

 

 

イエス・キリストヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたことを祝う ロシア正教徒にとって重要な日の1つです。

 

 

正式には1月18日の夜から19日にかけて、ロシア各地の敬虔なロシア正教徒たちは、川や湖で沐浴をします。

 

 

 

そう。

 

 

 

1月の中旬なんて、先日の記事でも書いたように、ロシアの川や湖は凍っています。地域によっては、数十cmの厚い氷に覆われているところもあるでしょう。

 

 

 

 

その凍った川に、十字架の形に割った穴があけられます。(この穴は、イエス・キリストの洗礼にちなんで「ヨルダン」と呼ばれます。)

 

 

そこに聖職者が祈りをささげ、十字架が置かれることで、川の水は「聖水」となり特別な力を宿すそう。

 

 

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人々はその穴から川に入り、十字架を切りながら、3回頭まで浸かって身を清めることで、罪が洗い流されると同時に、無病息災になれるのです。

 

 

プーチン大統領も毎年行っている様子が話題になります。

 

https://rg.ru/2021/01/19/putin-okunulsia-v-prorub-na-kreshchenie.html

(ロシア語ですが写真があります。)

 

 

今年、サンクトペテルブルクでは18ヶ所のヨルダンが設置されました。

 

 

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marronskyが見学に行った昼過ぎでも気温は氷点下6度。この時期のサンクトペテルブルクでは暖かい方かもしれませんが、それでも水に浸かるとなると…。

 

 

万が一の事態に備えて、救急隊員、そして救急車も待機しています。

 

 

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沐浴の順番を待つ長い列

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周りには更衣室用のテントもあります。

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男性も女性も、大人も子供も、老若男女が順番に入水します。

 

さぞ凍えて縮こまっているのだろうと思いきや、皆さん川に入る前も出た後も笑顔笑顔。満足そうに笑いながら写真撮影をしたりしていました。中には、宗教行事というよりはお祭り感覚?のような方もいましたが。

 

 

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入水後の男性。

更衣室にも行かずに寒くないのかな…。

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暖かいお茶も売られています。



無宗教のmarronskyですが、また一つロシア文化の一面を垣間見ることができた一日でした。